結婚式の費用の相場は、招待するゲストの人数に大きく関係します。
当日の料理や引き出物など、ゲストに合わせて用意するものが、結婚式には多いからです。

私たちは結婚式に60人くらい招待する予定なんですけど、予算はどれくらい必要なんですか?
このようなお悩みを抱えている方は多いと思います。
そこで今回は、結婚式に60人のゲストを招待した場合の相場や自己負担、成功させるポイントを元プランナーの目線でお話ししていきます。
この記事で予算のことは抑えられますので、ブライダルフェアに参加する前にしっかり読んでおきましょう。
60人が参列する結婚式の相場を計算
結婚式の相場は、ゲスト1人にかかる費用がわかれば、あっさり計算することができます。
それは、結婚式の大半のお金は、ゲストに関係するアイテムに使われているからです。

こうなると、結婚式でゲスト1人あたりの費用はいくらなのか、気になりますよね?
それは、この金額を使って計算してみましょう。
ゲスト1人あたり:5〜6万円
この金額を元に、60人で計算すると、このようになります。
実際は結婚式の内容によって違いますが、2人で予算の話をする際は、この計算方法で相場を考えておきましょう。
結婚式の相場をアンケート結果からチェック
結婚式でゲスト1人にかかる金額は、およそ5〜6万円ほどです。
でも、「これって本当にそれくらいなの?」と、少し疑問に思う方もいるかもしれませんね。
そこで、実際に結婚式をあげた先輩カップルにアンケートを行なった、『ゼクシィ結婚トレンド調査2018』の結果を元にチェックしてみましょう。
- ゲスト人数平均:69.4人
- 結婚式費用平均:357.5万円
ゲスト1人あたり:357.5万円÷69.4人≒5.2万円
アンケート結果からも大体5〜6万円となりますので、60人の結婚式なら300〜360万円で考えておきましょう。
ゲスト60人で挙げる結婚式でのご祝儀と2人の自己負担
60人を招待した場合の結婚式の相場は、300〜360万円と求めることができました。
とはいえ、その金額すべてを、新郎新婦の2人が用意する必要はありません。
なぜなら、結婚式当日は、ゲストからご祝儀をいただくからです。

確かに。
ということは、僕たちはいくら用意すればいいんですかね?
それを求めるために、次はご祝儀の総額を計算していきましょう。
ご祝儀の総額の計算
結婚式のご祝儀は、新郎新婦2人とゲストの関係によって包む金額が違います。
新郎新婦との関係 | 相場 |
---|---|
兄弟姉妹 | 3〜5万円 |
祖父母 | 5〜10万円 |
親戚 | 3〜10万円 |
友人 | 3万円 |
会社の上司 | 3〜10万円 |
会社の同僚・部下 | 3万円 |
恩師 | 3〜5万円 |
そして、一覧を見てもわかる通り、相場は一定の金額ではなく、かなり差がありアバウト。
ですから、それぞれの相場から、ご祝儀の総額を計算するのは難しいのです。
そこで、相場からではなく、ご祝儀の平均から総額を求める方が、一番リアルに近い計算ができます。
『ゼクシィ結婚トレンド調査2018』から、ご祝儀の平均を求めていきましょう。
- 祝儀総額平均:232.8万円
ご祝儀平均:232.8万円÷69.4人≒3.3万円
ということで、ゲスト60人の場合のご祝儀の総額は、このようになります。

結婚式の総額とご祝儀が計算できましたので、これで新郎新婦2人の自己負担が求められますね。
ですが、結婚式の内容によっては、負担が減る・増える可能性はあります。
パートナーや両親と話をする際は、もう少し余裕を見た予算で考えておく良いでしょう。
両親からの援助があればまだまだ自己負担は減らせる
結婚式では、ゲストからのご祝儀のほかに、両親や親族から援助をされることも多いです。
もし、援助があるなら、その分さらに新郎新婦お二人の自己負担は減ることになります。

結構、すごい金額の援助をされてるんですね。
しかも、約70%の新郎新婦が援助をされた、とゼクシィの同調査でわかっています。
親に結婚式のお金を助けてもらうのは、まったくおかしいことではありませんので、もし2人だけでは心配でしたら、まずは両親に相談してみてはいかがでしょうか?
結婚式の自己負担を減らすための節約術3選
ご祝儀と両親の援助で、新郎新婦の自己負担はかなり少なくなります。
しかし、援助については、必ず全員のカップルがもらえるものではありません。
そうなると、102〜162万円分のお金は、2人だけで用意する必要がありますが、「そんな大金払えない!」という方もいらっしゃることでしょう。
そこでここからは、その自己負担を少しでも軽くできるように、3つの節約術をお話しします。
当日までの期間は半年以内で申し込む
結婚式の価格は、実は予約するタイミングによって、大きく変わります。
その1つの目安が半年(6ヶ月)で、半年以内に申し込みをすると、かなり大幅な割引を受けることができるのです。

これは、ゼクシィの”花嫁割”や、ハナユメの”ハナユメ割”でも使われている方法で、100万円以上お得になることもあります。
ただ期間を短くするだけで、内容自体は何も変える必要はありませんから、かなりオススメな節約術です。
しかし、「たった6ヶ月で準備間に合うの?」という疑問を持つかもしれませんが、そこはご安心を。
本格的な打ち合わせは、半年を切らないと始まりませんので、そこまで焦って申し込みをする必要はありません。
詳しくは『結婚式の準備期間を徹底解説!平均期間や打ち合わせ内容まで完全網羅』でお話ししていますので、そちらをどうぞ。
日取りは大安以外にする
結婚式の日程決めには、六輝(ろっき)が使われるのが一般的です。
その六輝の中で1番の人気は『大安』で、これは昔も今も変わりはありません。
ですが、大安は人気が高いゆえに、結婚式の見積もりも高くなりがちです。
そこで、価格を少しでも節約するなら、日程は大安以外の日取りにしてみましょう。
中でもオススメは『仏滅』で、”仏滅特典”という割引やサービスが存在するくらいです。
なお、仏滅の結婚式については、『仏滅に結婚式はしていいの?六輝それぞれの意味や由来、仏滅の結婚式への対策を徹底解説!』で解説していますので、合わせてお読みください。
手作りアイテムを持ち込む
結婚式のアイテムの中には、自分たちで作ることができるものも多いです。
そして、新郎新婦の2人で色々と手作りをすれば、その分結婚式の節約をすることができます。
- 招待状
- 席次表
- プロフィールムービー
- プチギフト
この他には、ウェディングドレスの手作りは、かなり節約効果が高いです。
衣装はレンタルでも20〜30万円はしますから、自作すればそれだけの価格を減らすことができるのです。
今回は、節約術3選としてご紹介しましたが、実はこれ以外にもまだまだ方法はあります。
気になる方は、『安く結婚式を挙げる方法12選を大公開!安くするには契約前がカギ』に書いていますので、ご覧になってください。
結婚式を60人で挙げる場合のテーブルレイアウト例
結婚式に60人招待した場合、会場はどんなレイアウトになるのか。


それがわかっていると、これから結婚式場を探す際に、具体的にイメージできて良いですよね。
ということで、60人のゲストが参列する披露宴のテーブルレイアウトを2つご紹介します。
円テーブル型
最近の結婚式で多いのは、この円テーブルで構成されたレイアウトです。
会社関係や親族関係などとグループ分けして、1つのテーブルに7〜8人が着席します。
グループの数とその人数にもよりますが、8±1のテーブルを考えておくと良いでしょう。
長テーブル型
顔合わせの披露宴ではよく見かけますが、長テーブルを使ったレイアウトもあります。
それぞれの列で8人ほどが着席すれば、テーブルの列は4つで収まります。
どちらのレイアウトにするかで、披露宴のイメージも変わりますので、会場見学に行く前に、一度2人で話し合っておくと良いでしょう。
結婚式以外にもお金って必要なの知ってる?
結婚式では、その式の費用に注目が集まりますが、それだけで無事に結婚式を挙げられるわけではありません。
実はそれ以外にもお金は必要で、そのお金も含めて考えておかないと、簡単に予算オーバーになってしまいます。
- ゲストの交通・宿泊費
- 協力者への謝礼、お車代
- 婚約・結婚指輪
- 顔合わせ食事会
- 新婚旅行
特にゲストへの交通・宿泊費は、新郎新婦の地元が離れている場合、相当な予算が必要になります。
また、結婚指輪は、挙式でなくてはならないものですから、必ず最初から考えておかなくてはいけません。
これらの項目は、結婚式場でいただく見積もりには含まれていませんから気をつけましょう。


新婚旅行も行きたいですもんね。
予算に組み込んでおきます!
ゲスト60人の結婚式を成功させるためのポイント
ここからは60人のゲストが参列する結婚式を成功させるために、ポイントになることをご紹介していきましょう。
ここでキーワードになるのは、「ゲストの人数」です。
先ほど紹介したアンケート結果で、ゲストの平均人数は”69.4人”でした。
ということは、60人の結婚式は、平均よりゲストが10人ほど少ないということが言えますよね?


そこで、結婚式を成功させるためのポイントが2つあります。
ゲスト全員と交流できる演出を取り入れる
1つ目のポイントは、参列したゲストひとりひとりと交流できるような内容にすることです。
最近の結婚式は、披露宴中にゲストと関われる時間が少なくなっています。
それは、衣装チェンジでの中座や、オープニングや余興などの映像がたくさんあることが大きな原因です。
ですが、結婚式の1番楽しいところは、特別な空間・イベントをゲストと分かち合うことです。
ゲストも2人と話したい・関わりたいと思っていますから、60人の人数なら全員と交流するような内容にするべきでしょう。


でも、どんな内容にしたらいいんですか?
一例をピックアップしてご紹介しますので、参考にしてみてください。
- キャンドルサービスやフォトラウンド
- 各映像へゲストに出演してもらう
- 新郎がゲストにビールサーブ
- 参加型のゲーム関係
他にも、新郎が男性ゲスト全員と腕相撲するのもアリです。
自由な発想で、ひとりひとりと関われる演出を考えてみてください。
人数に合わせた広さの会場を選ぶ
2つ目のポイントは、ゲストの人数に合う広さの会場にするということです。
会場があまり広いと、寂しい雰囲気になってしまい、盛り上がりも薄れてしまいます。
ですから、100人が入れる会場だからと言って、安易に会場を選んでしまってはいけません。
60人に近い結婚式の写真を見せてもらうなどして、具体的にイメージするようにしておくと良いです。
もし、少し広すぎるということなら、ウェディングツリーやキッズスペース、ソファなどを置いて、スペースを埋めながら会場の雰囲気作りを同時にしてみましょう。
まとめ
今回は、60人を招待して挙げる結婚式の相場と、成功させるポイントについて解説しました。
予算の話は、パートナーと両親にも関係する話ですので、この記事を参考にしっかりと話し合いをするようにしてください。
また、60人の結婚式では、会場選びもとても大切ですので、焦らずにじっくりと式場見学をしていくようにしていきましょう。