結婚式をすることが決まると、まず真っ先に頭にチラつくのは、”費用”についてではないでしょうか?
”お金がすごくかかる”という、そんななんとなくのイメージだけがあるはずですから、それは当然のことだと思います。
そこで今回はその疑問を解決するべく、結婚式の費用を計算するための方法を元ウェディングプランナーご紹介していきます。
また、ご祝儀や見積りと、結婚式のお金に関するポイントや基礎知識を徹底的にまとめましたので、この記事を読めば、ほとんどのことは押さえられますよ。
結婚式費用の計算ができるたった1つの方法
結婚式の費用が計算されているもの、それは結婚式場でいただく見積もりです。
見積もりには、新郎新婦が希望に合わせたアイテムや内容が盛り込まれていて、細かな金額もしっかりと掲載されています。
ですので、結婚式の費用は、式場見学に行って見積もりを貰えばすぐにわかります。

じゃあ、見積もりもらうまでは金額はわからないってことですか…
正直なところ、具体的な金額は見積もりをもらうまでわからない、というのが答えです。
ですが、それでは事前に2人で話し合うことができないので困りますよね?
そこで、概算ではありますが、結婚式の費用を計算できる方法をご紹介しましょう。
その方法とは、ゲスト一人当たりの単価を元に計算するやり方です。
結婚式の費用をゲスト一人当たりの単価で計算する理由
披露宴のアイテムの多くは、招待した人数に比例して個数が増え、そして金額が増えます。
- 料理
- 飲物
- 引出物
- 招待状
- 席次表

そして、その金額の合計は、結婚式費用のほとんどを占めていることが多いのです。
となれば、結婚式を金額を簡単に計算するには、ゲスト1人の単価を求めて、その単価に人数をかけて計算するやり方が一番間違いない方法なのです。
では、具体的に一人当たりの単価がいくらなのか、次の章でお話ししましょう。
結婚式費用でゲスト一人当たりの単価はいくら?
結婚式費用の計算は、ゲスト一人当たりの単価から求める方が、一番手軽で間違いがないです。
では、その一人当たりの金額がいくらなのかチェックしてみましょう。
- 結婚式費用平均:357.5万円
- ゲスト平均人数:69.4人

70人のゲストで、およそ360万円くらいかかるってことですね。
そして、ここからゲスト一人当たりの単価を計算します。
結婚式では、ゲスト1人に約5.2万円が必要と計算ができました。
この数字にゲストの人数をかければ、結婚式の費用の計算ができるというわけです。
結婚式の金額はプランによってそれぞれ違う
しかし、この計算方法で、すべての新郎新婦の費用が完璧にできる、ということではありません。
それは、新郎新婦が求める結婚式のプランは、全部同じではないからです。
- 挙式はキリスト教式?神前式?人前式?
- 会場の大きさや設備は?
- ウエディングドレスとカラードレスどちらも着る?
- ロケーションフォトは?
- 料理はコース料理?立食ブッフェ形式?
料理はどうするか、引出物は何にするか、その数が何個と、その内容によって見積りの金額も変わります。
ですので、結婚式の費用の計算は余裕を見て、ゲスト一人当たり5〜6万円の範囲で考えておくと良いでしょう。
結婚式で新郎新婦がいただく2つのお金
結婚式では、自分たちの自己負担とは別にもう2つ、費用を支えてくれるお金があります。
そのお金とは、ゲストからのご祝儀と、親・親族からの援助金です。
では、ご祝儀と援助について、それぞれ掘り下げて確認していきましょう。
ゲストからのご祝儀は平均3.3万円
ご祝儀は、新郎新婦とゲストの関係によって、それぞれ相場が決まっています。
新郎新婦との関係 | 相場 |
---|---|
兄弟姉妹 | 3〜5万円 |
祖父母 | 5〜10万円 |
親戚 | 3〜10万円 |
友人 | 3万円 |
会社の上司 | 3〜10万円 |
会社の同僚・部下 | 3万円 |
恩師 | 3〜5万円 |
しかし最近は、必ず相場通りのご祝儀をいただけないことも多くなってきました。
例えば、友人関係だと相場は3万円ですが、2万円、あるいは1万円というケースもよく見られます。
また、親戚や会社の上司では3〜10万円と幅があるので、相場は決まっていても、ご祝儀はゲストによって包む金額はバラバラです。

これだと、事前にご祝儀をどれくらいもらえるか計算が複雑になりますね…
そこで、ご祝儀の総額については、ご祝儀の平均を元に計算するのが一般的です。
- 祝儀平均総額:232.8万円
ご祝儀の平均はこのように計算できます。
親・親族からの援助は平均174.5万円
結婚式では、親や親族のみなさんから援助をもらうことがよくあります。
70%の新郎新婦が『援助はあった』と答えているので、援助はかなり一般的なことのようです。
また、その金額について、当然その家によって大小ありますが、平均では174.5万円と割と大きい金額だったこともわかっています。

援助に関しては、家庭の経済状況や、親の考え方が大きく影響しますので、必ずもらえる保証はありません。
ですが、結婚式の援助を親にお願いするのは、おかしいことではありませんので、もし2人の貯蓄だけでは予算が心配な場合は、事前に相談しておくことをオススメします。
親の援助については、『結婚式費用は親が出す?【援助の相場や割合について】』にまとめていますので、そちらをご覧ください。
★総額100万円以上お得にする方法を特別公開!
結婚式はできるかぎり安くしたい!
けど、自分もゲストもガッカリするような結婚式にはしたくない…
元ウェディングプランナーが、友達から「うらやましい…」と思われる豪華な結婚式をお得に挙げる方法を、動画を使って無料公開しています。
ゲストの人数別で結婚式の費用・祝儀・自己負担を計算
ここまでのお話で、結婚式の費用やご祝儀の計算ができるようになりました。
では実際、自分たちがどのくらいの自己負担になるのか、計算をしてみましょう。
ゲスト人数 | 費用総額 | 祝儀総額 | 自己負担金額 |
---|---|---|---|
30人 | 150〜180万円 | 99万円 | 51〜81万円 |
40人 | 200〜240万円 | 132万円 | 68〜108万円 |
50人 | 250〜300万円 | 165万円 | 85〜135万円 |
60人 | 300〜360万円 | 198万円 | 102〜162万円 |
70人 | 350〜420万円 | 231万円 | 119〜189万円 |
80人 | 400〜480万円 | 264万円 | 136〜216万円 |
90人 | 450〜540万円 | 297万円 | 153〜243万円 |
100人 | 500〜600万円 | 330万円 | 170〜270万円 |
110人 | 550〜660万円 | 363万円 | 187〜297万円 |
120人 | 600〜720万円 | 396万円 | 204〜324万円 |
結婚式の費用やご祝儀については以上ですが、いかがでしたか?

全然わからなかった結婚式のお金が、具体的にイメージできるようになりました。
しかし、実際に結婚式を挙げるには、これだけでは足りません。
次の章では、結婚式の見積りには載らないお金についてお話ししていきましょう。
結婚式の見積もりには載っていない必ず必要な費用とは?
結婚式の費用は、ウエディングプランナーからいただく見積もりに全て掲載されています。
ですが、その見積もりの金額だけで十分というわけではなく、他にもお金は必要です。

どんなものにお金が必要なんですか?
- ゲストへの交通・宿泊費
- 協力者への謝礼
- 婚約指輪や結婚指輪
- 新婚旅行
これらは、結婚式場とは直接関係のないものですので、見積もりには掲載されない費用です。
この費用については、新郎新婦2人で管理しなくてはなりませんので、必ず予算に組み込んでおくことをオススメします。
結婚式の費用は”支払い”まで計算しておくこと
結婚式の費用は、新郎新婦の自己負担とご祝儀と援助の3つで支えられます。

ここで、ポイントになるのは、それぞれのお金が2人の手元にいつ入るか?ということです。
自己負担分については自分たちの貯金ですので手元にありますし、援助については親に相談して確認すればわかります。
問題はご祝儀で、これは結婚式当日にいただくものですから、結婚式が終わらないと手元に入ってきません。

それが何の問題になるんですか?
実は、結婚式の支払いは、ほとんどの会場で当日より前に全額払うことが多く、その場合ご祝儀が入る前に支払うことになるのです。
ですので、最終的な自己負担は少なくなりますが、一度、結婚式の全額を用意しなくてはいけません。
それでは困る方も多いと思いますので、ここからは、そうならないための対策を3つご紹介します。
当日・後払い制の会場を選ぶ
結婚式の支払いは、3つのタイミングに分けられます。
- 事前払い(前払い)
- 当日払い
- 時後払い(後払い)
これは、各会場でそれぞれ決められていて、選ぶことはできません。
ですから、もし前払いでは困るなら、一番の対策は、当日や後払いの会場を選ぶことです。
クレジットカードやローンを使う
ですが、気に入った会場が事前払いだけど諦めたくない!という場合も多いと思います。
そこで2つ目の対策として、クレジットカードの使用やローンを組んで支払う方法を紹介します。
クレジットカードについて
クレジットカードは、引き落としが後日になるので、一括であれば後払いと同じです。
また、ポイントも貯まる付加価値もあるので、かなりオススメの方法ではあります。
ただし、以下の2点については、契約前に確認しておきましょう。
- 支払いにクレジットカードが使えるか?
- 支払い限度額を引き上げできるか?
残念ながら、全ての結婚式場でクレジットカードが使えるわけではありません。
また、クレジットカードには支払いの限度額が決まっていますから、一括で全て払えるように、カード会社に限度額の引き上げができるかをチェックしておくと安心です。
ローンについて
結婚式には、車と同じくらいのお金が必要なので、ローンを組んで支払いをしている方も多いです。
ローンにもカードローンやフリーローンといろいろ種類がありますが、結婚式用のローンとしてブライダルローンという商品もあります。
ブライダルローンは、比較的、金利が安く設定されているので、使いやすいのが特徴です。
また、結婚式以外でも、新婚旅行や婚約・結婚指輪の購入、また新居での家具・家電の購入でも借り入れができます。
ご祝儀事前決済付きの招待状を発送する
今まで、ご祝儀は結婚式当日にいただくもの、というのが普通でした。
しかし最近は、事前にご祝儀をいただくことも可能になりまして、それは”ご祝儀事前決済システム”と呼ばれています。
これは、WEBを使った招待状と一緒になっていて、ゲストはクレジットカードでご祝儀を支払います。
ゲスト全員が、事前に決済することはないと思いますが、一部でもあれば2人の負担は軽くなるはずです。
また、この事前決済には、他にもこのようなメリットがあります。
- 紙の招待状がいらないので節約効果がある
- ゲストの出欠確認がWEBでできる
- ゲストが祝儀袋を用意する必要がなくなる
- 当日の受付の負担が減る
- 当日にご祝儀を管理する精神的負担がなくなる

ご祝儀をクレジットカードで事前に支払うのって、違和感はありますけど…
確かにメリットの方が多いですよね。
まとめ
今回は、結婚式費用の計算をするやり方を紹介しました。
結婚式の金額は、ゲストの人数に関係して増える仕組みになっています。
ですから、ゲスト一人当たりの単価から、その金額を計算するのが一番正確な方法なのです。
ただ、この計算は事前の話し合いのためのもの。
正確な金額は、各式場で提示される見積もりをみないとわかりませんので、あまり信じすぎないようにしましょう。
★総額100万円以上お得にする方法を特別公開!
結婚式はできるかぎり安くしたい!
けど、自分もゲストもガッカリするような結婚式にはしたくない…
元ウェディングプランナーが、友達から「うらやましい…」と思われる豪華な結婚式をお得に挙げる方法を、動画を使って無料公開しています。