初めての経験だと、右も左もわからない。
結婚式については、誰もがそう思うところではないでしょうか。

特に、相場やご祝儀など、結婚式のお金に関することは、わからないことは多いはずです。
そこでこの記事では、相場や自己負担など、結婚式の金額に関することを掘り下げて解説しました。
結婚式のお金についての基礎知識を知りたい!と思っている方に向けた内容です。
この記事だけで、基本的なことは全てわかるようにしましたので、最後まで読んでいただければ、結婚式のお金のことは大体学ぶことができます。
結婚式金額の相場を都道府県別に見てみよう
ではまずは、結婚式の金額の相場について触れていきましょう。
実は、結婚式の相場は、お住まいのエリアによって、かなり金額の差があります。
というのも、結婚式のスタイルや方法、風習が各エリアで違い、また物価も関係して、都道府県ごとで費用が変わってしまうのです。

そこで、皆さんの結婚式費用の相場がわかるように、都道府県別に結婚式の総額平均を見ていきましょう。

本当に金額違うんですね。
福島県は、400万円近い平均ですよ。
逆に北海道は、平均200万円を下回っていますが、これはこの地域に根強い会費制結婚式が影響しています。
なお、会費制結婚式については、『結婚式の方法:会費制とご祝儀制とは?その違いは?』で解説していますので、そちらをご覧ください。


とりあえず、私たちの地域の相場はある程度わかりました。
でも、招待するゲストの人数で金額って違いますよね?
ということで、次に都道府県別のゲスト人数を見ていきましょう。
結婚式金額の相場をゲスト人数に合わせて計算
もうご存知と思いますが、結婚式の金額の相場は、新郎新婦のゲストの人数によってまったく違います。


30人の結婚式と100人の結婚式なら、料理も引き出物も数が増えますから、当然100人の方が高くなるわけです。
ですので、より具体的に相場をチェックするなら、招待客の人数に合わせた費用を計算していく必要があります。


青森・秋田・岩手県はゲスト100人も招待してます。
盛大に挙げるのが風習なんですかね。
逆に東海エリアは40人も少ない約60人ですので、ゲストの人数は、地域それぞれで違うことがわかりますね。
では、各都道府県ごとの平均金額とゲストの平均人数から、1人あたりの費用を計算してみましょう。
都道府県(エリア) | 平均金額 | 平均ゲスト | 1人当たり |
---|---|---|---|
北海道 | 194.6万円 | 83.0人 | 1.62万円 |
青森・秋田・岩手 | 335.6万円 | 97.6人 | 3.44万円 |
宮城・山形 | 354.3万円 | 68.4人 | 5.18万円 |
福島 | 395.9万円 | 82.0人 | 4.82万円 |
茨城・栃木・群馬 | 379.9万円 | 72.3人 | 5.25万円 |
首都圏エリア | 372.4万円 | 61.6人 | 6.05万円 |
新潟 | 353.2万円 | 61.8人 | 5.72万円 |
長野・山梨 | 373.8万円 | 71.8人 | 5.21万円 |
富山・石川・福井 | 342.3万円 | 58.5人 | 5.85万円 |
静岡 | 376.2万円 | 73.3人 | 5.13万円 |
東海エリア | 357.0万円 | 59.4人 | 6.01万円 |
関西エリア | 348.8万円 | 59.7人 | 5.84万円 |
岡山・広島・山口・鳥取・島根 | 349.1万円 | 65.6人 | 5.33万円 |
四国エリア | 361.1万円 | 73.8人 | 4.89万円 |
九州エリア | 377.6万円 | 93.4人 | 4.04万円 |
”1人あたり”の金額に、想定しているゲストの人数を掛け合わせれば、人数に合わせた結婚式の相場が計算できます。
もし、結婚式を挙げるエリアが決まっていれば、そのエリアの1人あたりの費用をチェックしておきましょう。
結婚式金額の自己負担に関わるご祝儀について
さて、エリアごとの結婚式金額の相場がわかったところで、今度はご祝儀についてお話ししましょう。
ご祝儀は、結婚式でいただく大切なお金の1つです。
そしてこのご祝儀は、新郎新婦とゲストの関係によって相場が違いますので、まずはその相場をチェックしてみましょう。
新郎新婦との関係 | 相場 |
---|---|
兄弟姉妹 | 3〜5万円 |
祖父母 | 5〜10万円 |
親戚 | 3〜10万円 |
友人 | 3万円 |
会社の上司 | 3〜10万円 |
会社の同僚・部下 | 3万円 |
恩師 | 3〜5万円 |


関係ごとで相場って全然違うんですね。
でも、これでは、ご祝儀がどれだけ集まるか計算できないですよね?
例えば”親戚”や”会社の上司”では、3〜10万円の幅があるので、具体的に総額がいくらになるのか難しいわけです。


そこで、ご祝儀の総額は、別の方法で計算します。
それは、1人あたりのご祝儀の平均から求める方法です。
- 祝儀平均総額:232.8万円
- 平均ゲスト人数:69.4人
この平均から、ゲスト1人のご祝儀を計算します。
この1人あたりのご祝儀平均3.3万円に、想定しているゲストの人数を掛け合わせれば、ご祝儀のおよその総額が計算できます。
そして、結婚式の相場とご祝儀の総額がわかれば、自己負担の金額も計算できるわけです。
ゲスト人数 | 費用総額 | 祝儀総額 | 自己負担額 |
---|---|---|---|
30人 | 181.5万円 | 99万円 | 82.5万円 |
40人 | 242万円 | 132万円 | 110万円 |
50人 | 302.5万円 | 165万円 | 137.5万円 |
60人 | 363万円 | 198万円 | 165万円 |
70人 | 423.5万円 | 231万円 | 192.5万円 |
80人 | 484万円 | 264万円 | 220万円 |
90人 | 544.5万円 | 297万円 | 247.5万円 |
100人 | 605万円 | 330万円 | 275万円 |
110人 | 665.5万円 | 363万円 | 302.5万円 |
120人 | 726万円 | 396万円 | 330万円 |
いかがでしたか?
結婚式の費用をどうするか話し合うために、お金の計算は事前にしておくことをオススメします。
結婚式でいただくお金はご祝儀だけではない?
結婚式ではご祝儀以外で、ある別のお金が2人の負担を軽くしてくれることがあります。
そのお金とは、新郎新婦の親や、親族の方々からの援助金です。
実は、約70%の新郎新婦が、親や親族から援助を受けています。


自分たちで用意するもの!だと思っていましたけど、援助って一般的なんですね。
もし、まだ結婚式の費用について、お互いの両親に話をしていないということなら、一度話をしてみてはいかがですか?
また、より詳しく知りたい方は、『結婚式費用は親が出す?【援助の相場や割合について】』でお話ししていますので、そちらをご覧ください。
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まだまだある!結婚式に関するお金のこと
もしかして、これで結婚式のお金のことは完璧!と思っていませんか?
実は、無事に結婚式を終えるためには、まだまだ他にも忘れてはいけない”お金”があります。
- ゲストの交通・宿泊費
- お手伝いいただいた方へのお礼・お車代
- 婚約・結婚指輪
- 新婚旅行費
- 結納や食事会
これらは、必ずと言っていいほど必要な費用ですので、始めから予算に入れていくことをオススメします。


それぞれ、どのようなお金なのか解説をしていきましょう。
ゲストの交通・宿泊費
例えば、2人が北海道で結婚式をするとします。
仮に親族が沖縄に住んでいるなら、交通費がかなりかかりますが、この交通費はすべて新郎新婦が負担するのがマナーです。
また、結婚式当日に来ていただくには物理的に難しいので、この場合は前日に北海道に来て宿泊するのが普通です。
そして、その宿泊費は交通費と同様に、新郎新婦2人が負担するのがマナーなので、合わせると相当なお金が必要だとイメージできますよね?
もし、2人の出身地が遠方の場合、この交通・宿泊費はかなり大きな金額になるので、必ずある程度の余裕を持っておく方が良いです。
お手伝いいただいた方へのお礼やお車代
結婚式では、主賓の挨拶や乾杯のご発声、受付や余興など、ゲストにお手伝いしていただくシーンがあります。
そのお礼をしなくては、マナーや常識のない人と思われてしまうかもしれません。
それぞれの金額はさほど大きくはありませんが、項目が多ければ、その分金額も増えますので、予算に組んでおく方が望ましいでしょう。
婚約・結婚指輪
婚約期間中の指輪と、結婚式後に着ける指輪は、結婚式では欠かせないアイテムです。
特に2つの重ねづけは、女性が憧れることでもありますから、どちらも購入する予定なら予算に入れておきましょう。
- 婚約指輪の平均金額:36.5万円
- 結婚指輪(2人分)の平均金額:24.4万円
新婚旅行費
結婚式が終わった後は、2人の思い出作りに旅行に行くのが一般的です。
もし、海外リゾートともなれば、渡航費だけでもお金がかかりますので、高めに予算を組んでおくことをオススメします。
- 新婚旅行費の平均:61.2万円
結納や食事会
今では結納をするカップルの割合は少なくなりましたが、両親の希望で結納をする方もいます。
また、結納はしなくても、お互いの両親と一緒に食事会をするのが一般的なので、その費用も忘れてはいけません。
- 食事を含めた結納式の平均金額:17.9万円
- 両家顔合わせ食事会の平均金額:5.9万円
結婚式場との契約後の見積もりアップには要注意
ここまで、結婚式の金額の相場や、お金に関する色々なことを解説してきましたがいかがでしたか?


やっぱり、結婚式ってお金かかるんだなぁと、改めて思いました。
ここで、注意しておきたいことが1つあります。
それは、結婚式の見積もりは、会場と契約をした後にだんだんと金額がアップするので、そのことを意識しなくてはいけないということです。
なんと、『100〜120万円未満』が23.3%、『200万円以上』は14.3%もいるのです。


ということは、予算ギリギリで考えてたら大変なことになりますね。
どこまで金額アップするかは、見積もりの内容次第で違うので難しいですが、金額アップはするものだ!と思って、予算には余裕を持っておくことを心がけてください。
結婚式の金額を抑えるための具体的な方法3選
ここからは、結婚式の金額を少しでも抑えたい!とお考えの方に、3つの節約方法をご紹介します。
実は結婚式は、自ら費用を抑える方法を考えないといけません。


2人を案内するウェディングプランナーは、どんどん見積もりをあげようと仕掛けてきますので、そのまま乗せられて契約すると、当日までお金の不安ばかりになってしまいます。
結婚式場との契約前が肝心ですので、しっかりと金額を抑える対策をしていきましょう。
会費制結婚式にする
今回紹介した都道府県別の結婚式費用の総額ですが、北海道だけ飛び抜けて安かったですよね?
実は、北海道はこの会費制の結婚式が主流だからなのです。
北海道で一般的に行われている会費制結婚式は、記念品(引出物)を用意せず、料理も立食ブッフェにするという方法で行われるので、かなり出費が少なくなります。
少しカジュアルな印象にはなりますが、アットホームさを求めたいカップルには、逆に良いスタイルになるでしょう。
人前式を執り行う
2人にとって重要な儀式となる挙式ですが、選ぶ挙式のスタイルによっても、費用を抑えることができるんです。
人前式を行えば、結構金額を抑えることができます。


人前式は特に会場が決まっているわけではないので、わざわざ会場を借りる必要もありません。


ということは、披露宴会場で人前式を行えば、挙式会場のお金が全くかからないということですね。
挙式代は10〜20万円、会場代も10〜20万円程度しますので、その費用を丸ごとなくすことができれば、かなり費用を抑えることができます。
見えないところは借り物にする
結婚式場の見学に行くと、必ず見積もりをもらうことになりますが、おそらく衣装代の高さに驚くはずです。
ドレス1着で20万円なんて普通ですので、2・3着では40〜60万円はかかります。


ただ、衣装はそれ以外にも色々な小物が必要になのですが、またそれが高いんです。
ですので、あまり目立たない小物関係は、親や親戚、友人から借りるのがオススメ。
結婚式は『Something Four(サムシングフォー)』と呼ばれる、花嫁の幸せを呼ぶアイテムがあって、その中の1つに『Something Borrowed(サムシングボロー):借り物』があります。
費用も抑えられて、幸せを呼ぶアイテムにもなる借り物は、結婚式には必要なアイテムなのです。
まとめ
今回は、結婚式金額の相場について解説しました。
ただ、2人が望むスタイルや内容でも、その金額は大きく違いますので、実際は結婚式場で見積もりをもらわないとわからないことが多いです。
ただし、費用を抑えるためには、自ら方法を考えないといけません。
結婚式場の見学前に、2人の予算やスタイル、そして節約方法をしっかりと検討するように心がけましょう。
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