平均して約360万円ほどかかる結婚式の費用。
この費用を、いつ、どのタイミングで、そしてどんな方法で支払うのか知っていますか?

結婚式は車一台は余裕で買えるほどの金額ですので、突然「払ってください!」と言われても困りますよね?
ということで今回は、結婚式の支払いの時期やその方法について、元ウェディングプランナーが紹介していきます。
結婚式場に申し込みをした後、思っていた支払い方法じゃなかった!と混乱する方は多いですので、必ず契約する前にお読みください。
結婚式費用の支払いはいつするもの?
結婚式費用の支払い時期には、大きく3つのタイミングがあります。
- 結婚式当日より前の前払い
- 結婚式当日に払う当日払い
- 結婚式当日より後の後払い
それぞれの時期によって、メリット・デメリットがありますので、掘り下げてお話ししていきましょう。
前払い
前払いは、結婚式が行われる前に支払う方法です。
ゲストの人数が決まって金額が確定した段階で、結婚式の数日前までに支払います。
事前清算をした場合のメリット・デメリットとしては…
メリット
結婚式当日や終わった後に、お金のことを考えなくて良い
ご祝儀をゆっくりと確認することができる
デメリット
ご祝儀なしで費用全額を用意しなくてはいけない
ゲストからのご祝儀は、当日にならないといただくことはできません。
当日より前に支払うということは、全ての費用を新郎新婦の2人で用意しなくてはいけないので、一時的に負担が大きくなることが1番のデメリットでしょう。
しかし、全ての支払いが終わっていれば、結婚式後にお金の話をすることがないので、当日も現実を忘れてしっかりと楽しめるはずです。
当日払い
当日払いは、結婚式がお開きになった後に会場で支払う方法です。
当日の追加料金まで含めた金額を、一括現金での支払いとなります。
当日清算をした場合のメリット・デメリットとしては…
メリット
当日にいただくご祝儀を支払いに充てられる
デメリット
予定よりご祝儀が少ない場合を想定しなくてはいけない
二次会に駆けつける時間が極端に遅くなる
高額な現金をお開きまで管理しなくてはいけない
前払いとは違ってご祝儀が手元にあるので、2人の負担はかなり軽くなります。
しかし、ご祝儀は予定通りにいかないことが当たり前ですから、予定よりは多く、手元にお金を用意しておかないといけません。
また、支払いは披露宴のお開きの後になるので、終わるまでは手元の現金を管理する必要があります。
そして、ご祝儀を数えて支払うまでに時間がかなりかかるので、二次会の開始時間は考えなくてはいけません。

当日払いって、結構デメリットが多いんですね。
後払い
後払いとは、結婚式が終わった翌日から数日間の間に支払いをする方法です。
後日清算をした場合のメリット・デメリットとしては…
メリット
ご祝儀を支払いに充てられる
ご祝儀をゆっくりと確認することができる
デメリット
予定よりご祝儀が少ない場合に別で資金を準備しなくてはいけない
結婚式後でもお金のことを気にしなくてはいけない
当日払い同様に、ご祝儀を支払いに充てられるので、負担は軽くなります。
また、ゲストからご祝儀をいくらいただいたのか、ゆっくりと確認することができるのは、当日払いとの大きな違いでしょう。
しかし、結婚式が終わった後も、支払いを済ませるまでは費用のことを考えなくてはいけないのと、ご祝儀が予定より少なかった場合は、不足分をどうするか悩まされることになるかもしれません。
結婚式の支払いはいつが一番多い?
結婚式の支払いは、前払い・当日払い・後払いと、3つのタイミングで行います。
しかし、これは新郎新婦の2人が自由に選ぶわけではなく、結婚式場それぞれで決められているものです。
- 前払いの会場:約60%
- 当日払いの会場:約10%
- 後払いの会場:約30%
実はこの3つの中では、前払いと決めている結婚式場が一番多く、その数は全国の約6割と言われています。
結婚式場が前払いを選ぶ理由
多くのプレ花の皆さんは、ご祝儀を結婚式の支払いに充てたいと思っている方が多いはずです。

僕たちも後払いでご祝儀をと考えているんですけど…
どうして前払いが多いんですか?
前払いが多い理由結婚式後では支払いが滞る新郎新婦がいるため、その防止策として前払いにしている会場が多い
新郎新婦が費用を支払わないのには、2つの理由があります。
皆さんも同じ経験をする可能性はありますから、事前にその理由についてご紹介しておきましょう。
予定していたご祝儀が集まらなかったため
ご祝儀というのは、絶対と言えるほど予想通りにはいきません。
これが予定より多ければいいのですが、少ないこともあるので、その不足分は2人の貯金や両親に頼ることになります。
このようなことで支払いができないと、結婚式後の幸せな余韻が楽しめないので、ある程度の余裕を持った予算を考えておくといいでしょう。
結婚式の内容に納得がいかないため
結婚式は100%、打ち合わせした通りに行われるべきです。
しかし、思っていた内容と違う、あるいは伝えていたのにそのようにされなかった、というケースは残念ながらよくあります。
このようなことが行きすぎると、せっかくの結婚式が台無しになり、支払うことに納得がいかずに、わざと支払いを滞らせる方も出てきます。
場合によっては、弁護士を入れて話し合う、という最悪なケースになるほど、結婚式ではトラブルが多いのです。
結婚式とトラブルについては、『結婚式はトラブルの宝庫!?その理由と未然に防ぐための具体的な対策』でご紹介していますのでご覧ください。
以上、結婚式の支払いのタイミングについてご紹介しました。
基本的には、前払い・当日払い・後払いとはっきり分けている会場が多いです。
ですが、例えば半分だけを前払い、残りを後払いというシステムにしている結婚式場もあるので、支払いの時期については必ずウェディングプランナーに確認をしておきましょう。
結婚式費用の支払いの3つの方法
結婚式の支払い方法には、大きく分けて3つの選択が考えられます。
ということでここからは、その3つの支払い方法とそれぞれのメリット・デメリットについて掘り下げてご紹介していきましょう。
- 現金払い
- クレジットカード
- ブライダルローン
現金払い
基本的には、結婚式の支払いは現金払いです。
現金払いの2つの方法
- 会場での現金払い
- 結婚式場の専用口座への振込
現金で支払う場合の特徴としては、、
メリット
一度で結婚式の支払いを終えることができる
デメリット
支払い期日までに現金で費用を用意しなくてはいけない
現金で支払う場合は、必ず一括での支払いになるので、終わればそれ以降はお金のことに悩む必要はありません。
しかし、期日までには全額お金を準備しなくてはいけないので、しっかりと計画して資金を準備することが必要です。
特に前払いだった場合はご祝儀が手元にないので、一括での現金支払いはかなりの負担になるでしょう。
クレジットカード
キャッシュレス化が進む現在、クレジットカードは誰もが1枚は持っているカードです。
結婚式の支払いにもクレジットカードは使えるので、検討してみてください。
クレジットカードで支払う場合の特徴としては、、
メリット
分割やボーナス払いなどの選択ができる
ポイントの付与がある
ご祝儀を支払いに充てられる
デメリット
必ずしもクレジットカードが使えるわけではない
限度額の一時的な引き上げが必要になる
分割等を使う場合は利息がかかる
どこの会場でもクレジットカードが使えるわけではないですが、もし使えるなら、結婚式の支払いは断然クレジットカードがお得で便利でしょう。
ポイントが一気に貯まりますし、引き落としはご祝儀をいただいてからになるので、新郎新婦2人の負担が減るという2つの特徴があるからです。
ただし、クレジットカードには、”50万円まで”などの一定の限度額があります。
それ以上の支払いの場合は、一時的に限度額を引き上げないといけないので、その手間と申請期間は考えておきましょう。
また、当然ですが、お得なのは一括での支払いで、分割などの方法を使えば利息がかかります。
ポイントが大量に稼げても、利息が大きいと意味はないので、その点も注意しておきましょう。
ブライダルローン
家や車などの大きな出費が必要な時には、住宅ローンやカーローンが今や当たり前です。
結婚式にも大きなお金がかかりますから、結婚式用のローンとして、ブライダルローンというものが存在します。
ブライダルローンで支払う場合の特徴としては、、
メリット
ご祝儀や援助などに関係なく資金を用意できる
デメリット
結婚式後の生活に大きな影響が出る
利息がかかるので総費用は一番大きくなる
お金を借り入れることになるので、貯金がまったくなくてもお金を用意することができます。
ですが、ローンは必ず利息が付きものですから、現金払いと一括のカード払いと比べて、総額は一番大きくなります。
また、新生活をしながら結婚式の支払いをするので、いつまでも結婚式の費用を気にしながら生活するのもデメリットの1つでしょう。
ブライダルローンは、しっかりと返済の計画を立てた上で使うことを望ましいです。
前払いなのにご祝儀を結婚式の支払いに充てる方法
結婚式の支払いには、必ずご祝儀の問題が付きものです。
ご祝儀は、結婚式の当日にゲストからいただくものですから、当然ですがその日にならないと手元にはありません。
しかし、実はそのご祝儀を結婚式より前に集め、そして前払いでの支払いに充てる方法が1つあります。


それは、ご祝儀の事前決済システムと呼ばれる方法です。
- WEB招待状とセットになっている
- ご祝儀はクレジットカードで決済する
- ゲストの出欠管理も可能
WEB招待状ですので、ゲストにメールやLINEなどのSNSでお送りして、出欠の回答をもらうことになります。
ご祝儀は事前にクレジットカードで支払うので、新郎新婦のお二人は、結婚式当日より前にご祝儀を手元に集めることができるのです。
この会場に決めたいけど前払いで困っている!という場合は、事前決済はかなり役立つと思いますから、早めに検討しておくことをオススメします。
結婚式の支払い時期や方法は申し込み前に必ずチェックを
今回は結婚式の支払いについて、そのタイミングと方法を中心に解説しました。
とても大きなお金のかかる結婚式ですから、当日が近づいて困ったことにならないように早めに確認しましょう。
案内をするウェディングプランナーが、支払いについて必ず説明してくれるという保証はありません。
契約をした後に、予定の方法と違った場合は大変ですので、申し込む前にチェックするのが一番望ましいです。
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